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「ジャバーウオックは竜なの?」
「そう言われたりもする」
ジャバーウオックはあっさりと認める。
「じゃあなんで何者って聞いた時に竜って言わなかったの? 」
「俺は俺。アリスはアリス。他の何者でもない。アリスは他になれないが、他もアリスになれない。アリスはニンゲンとか竜とかそんなカテゴリーって大事?」
ジャバーウオックは、有栖の目を見ながら言った。
紫色の瞳が有栖を貫く。
「そんなことはないと思ぅょ」
咎められた気分になり、ごにょごにょと有栖は答えた。
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