4.

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六合は、そこまで言いかけてやめた。 何故か、口に出してはいけないような気がした。 「………玄武~。あっいた!……玄武、ちょっといい?」 「ん?……あぁ、琴弥今帰ったのか。」 「うん。……ねぇ玄武、ちょっと頼みたいことがあるんだけど?」 玄武は、佇まいをなおして琴弥に向き直った。 付喪神たちは気をきかせて部屋を退室していった。 「なんだ?……我に頼みとは?」 「玄武の水鏡って、遠くのものでも写せるんだよね?」 玄武は肯定だと言うように首を縦にふった。 「ある程度までなら大丈夫だが…」 琴弥は安心して、今日彰に聞かされたことを玄武に話した。 「それで、貴船に言ってから彰の邸に行こうと思うの。……だから、玄武彰の邸に水鏡を置いてきてほしいの。」 「了解した。すぐにでも置いてこよう。」 そう言って玄武は立ち上がった。 「ありがとう。じゃぁ、私は出かける準備と六合にも話しておく。」 それから、玄武は彰の邸に、琴弥は出かける準備をした。
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