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琴弥は嬉しそうに首に瑪瑙の勾玉をかけた。 付喪神はにっこりと笑った。 「……ありがとう。」 琴弥はにっこり笑った。 付喪神は嬉しそうに中に戻っていった。 琴弥にとっては、大切な思い出だった。 一番辛い時期に自分の傍に居てくれたのが、祖母の若子だったからだ。 祖母は、自分が3歳になるまえに病でなくなった。 それがあってから、祖母が死んだのは、自分のせいだと言われ、更に苦しくなった。 「…それじゃ、今度こそ貴船に行こう。」 「そうね。………ちょっと遠いから急がないと。」 それから、私と玄武、六合と風音は少し早足で貴船に向かった。 その途中で青龍とも合流して貴船に来た。 「高淤の神。…………少しよろしいですか。」 琴弥が一声かけると、神々しい神気を放って降り立ったのは、貴船の竜神高淤加美神。 [………ほぉ、珍しいな……お前が神将を連れて来るなんて。……それから…こっちは、道返の姫か。] 「風音と申します。」 風音は礼儀正しく高淤の神に一礼した。 「……えっと、彼らは…」
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