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「あっ…………。じい様入ってきた…。付喪神たち大丈夫かな?……ちょっと乱暴なのいるんだけと…。」
琴弥は付喪神たちが心配でその場から立ち上がり簀子に出た。
「あっ…。……それから…結界張ってたんだった。」
目の前に映るのは、この邸に向かって攻撃を繰り返す、十二神将勾陣、朱雀、太陰の姿。
それを見た琴弥は、軽く無視して玄関の方に向かった。
向かった先には付喪神たちが晴明(ハルアキ)を睨む場面。
「皆………わぁっ!………!?」
そして、付喪神たちに何故か潰されている兄様。
琴弥はあわてて兄を付喪神たちの下から発掘。
「兄様………大丈夫?…………ごめんなさい。…………この子たち…知らない人を見ると潰したがるの…。」
兄様は苦笑いをしながら琴弥に大丈夫だよと声をかけた。
「ところで…兄様。…………どうしてここに?」
兄はハッとして佇まいを直した。
「じい様が…」
そこまで言うと、じい様の言葉に遮られる。
「…………お前…六合、青龍、玄武に何を言ってタブらかした…!」
琴弥はじい様が何をしに来たのか理解した。
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