死人は笑う

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 襲った相手が生きたままになってしまえば、確実に俺の首は飛ぶだろう。 俺は今担いでいる刀を見た目の割にかなりの重量になった担架に乗せる。 そして、真上に昇った陽に目を細めここから四里ほど離れた村へ引き返す。 今の季節は、ちょうど一年のうちで最も暑い頃だ。 少し手を休めようとすれば、再び動かすことが億劫に感じるほどだ。 斬られた太ももに止血するための布をまきなおし、歩を進める。 半日ほどかかりようやく村にたどり着いた頃には、既に表に出ている人間は誰もいなかった。 明日を待つか、質屋の戸を叩くかといったところだが、 今回は激しい疲労で無意識に宿へ歩が進む。 死体から奪い取った物を乗せた担架に幅の広い布を被せ宿の畳に顔面から倒れ込む。
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