死人は笑う

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 太ももの切り傷が塞がりかけた頃。 俺は、この村を出た。 と言ってもほんのわずかな時間だったのだが。 不幸中の幸いといったところだろうか、傷口は化膿することなく順調に塞がっていた。 次の村にたどり着く頃には、完全じゃないにしろほぼ治るだろう。 その時は、再び戦を求め参加し飯を獲る。 その時死のうが死ぬまいが、生きるために起きたことは天命だろう。 今まで生きていることが不思議なくらいだ。 本当に百姓をしようか。 心の中でよく思うことだ。
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