初めてキミを見たのは―――

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 少年が少女を始めてみたのは、入学して間もないころ。  陸上部に入った少年は、ふと図書室のある法に視線を向けた。  すると、そこには独りで本を読んでいる少女の姿が。  少女を見た瞬間、少年は時が止まったような感覚に陥った。  後で先輩に聞いてみると、学年は1つ上。 「アイツのこと好きになったのか?  やめておいたほうがいいと思うぜ?  アイツが独りじゃないトコ、見たことある奴居ないし」  そんなことはどうでもよかった。  ただ、彼女の目に、自分が映ればいいと思った。  恋は盲目、何て言うけれど、正にその通りだった。  それからは、部活に一分でも一秒でも早く行くようになった。  先輩からは、やる気のある奴だと思われていたかもしれない。  でも、そんなことは全くなくて。
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