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時は過ぎる。
日が沈み、夜になり、やがて朝がやってくる。
それと同じように、少年たちには何の変化も起きない。
相変わらず少年は少女を見続ける。
相変わらず少女は少年に気づかない。
図書室で少女と話した一件から、少年は図書室に立ち寄る事が多くなっていた。
でもやはり、少年は少女に話しかけない。
季節は廻り、秋になった。
学校は、文化祭一色に染まりつつある。
この雰囲気に、少年はついていけない。
だから今日も、少年は少女がいるであろう図書室へと向かう。
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