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「じゃHR始めるわよ~♪」
先生はなぜか機嫌がよかった。
金曜日はあんなにピリピリしてたのにな。
まぁあれはピリピリというよりカリカリか。
それからがやがやして大体の係、委員会が決まり時間が余ったとかなんとかで自己紹介することになった。……て一番最後かよ。
クラスにはさまざまなやつがいた。
オタク、無駄にテンション高いやつ、逆に物静かなやつ、美人、天然……。
特に俺の興味がひかれるようなやつはいなかった。
10分後俺に順番が回ってきた。
「出席番号8番鈴木一太です。よく、見てもすぐ忘れそうな顔だと言われます。趣味は……動物観察です。特技は特にないです。あとは……一人が好きです。友達は特にいりません。あと、名前呼ばれるのはあまり好きじゃないんで呼ぶときは鈴木でお願いします。三年間よろしくお願いします」
俺が席についてから五秒ぐらいみょうな間があった。
その後地味な拍手が起こった。
「バードウォッチングとかするのか?」
「いやバードウォッチングはしたことがないです。」
「……そうか」
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