友達でいること

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―翌朝、体のだるさに目を覚ました。 近くにある時計を見ると、7時少し前を指していた。 「……っつ」 頭の痛さに呻き声が漏れた。 手のひらを額に当てると、手のひらの表面温度が上がったのを感じた。 部屋を出て、リビングから体温計を持ちにいった。 「あら、祐。おはよう」 母さんは既に起きていたようだ。 「おはよう、母さん。体温計ある?」 「体温計は………」 引き出しを漁り始めた。 少しすると、あったあった、と言い僕に手渡した。 「今日は休んだ方がいいんじゃない?」 心配した顔で言った。 「うん。そうするよ」 僕はそう言って、部屋へと戻った。
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