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「安心しろ、それは常人でも扱えるように接触機能を隔離した特別製だ。例え霊感のない諸君らでも簡単に取り扱える」
そう言いながら、彼女は再びボード前に戻り説明を続ける
「兎に角だ、諸君に与えるのは簡潔に言ってしまえばボディーガードだ。無差別的な霊被災者への護衛、、決して犯人を倒そうとするな、それは私の役目だ」
重要な事を言い渡す
犯人は自分が捕まえる
これは手柄を独り占めしたいが為に言ったのではない
『犯人は私しか倒せない』という事だ
「質問なんすけど」
「何だ?」
一人、緊迫の空気の中で緊張感の欠片もない間の抜けた声で神埼真吾が質問する
「何で人数がたったの10人なんすか?もっと集めた方がいいんじゃないんすか?」
「誰かがそう聞くと思っていたが、まさかお前が聞くとはな。後で事務室へ来い、貴様の頭の中の余分な油を搾り取ってやる」
「うわぁ…」
自分の直属の部下が質問してきた事に苛立ちながらも、彼女は質問に答える
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