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おじさんに手を引かれてラボに到着。
「そこの椅子にでも座ってて」
「あ、はい…」
うわぁ、なんか本格的な感じ…
でもどこから電気引っ張ってんだろ?
「あった!これだ」
「なんですかこれ?」
ヘッドホンのような形をしたものが二つとそのヘッドホンの先には自動販売機みたいな機械に繋がっている。
聴覚テスト?
の特殊版みたいな雰囲気だ。
「これを頭につけてみて月見里くん」
「あ、はい」
「流香もつけて」
「…………」
耳が覆い被さって声が聞こえにくい…
篠原さんは反対側のを取り付けて待機している。
自分の娘を使ってるし安全みたい……?
「これは、以心伝心くん(今銘々)!」
「…以心伝心くん?」
「まあ、説明するよりも作動させた方が分かりやすいんだけどね」
そう言ってありきたりのレバースイッチをONにする。
んっ…なんだ?
頭に直接何かが入ってくるような……
『またしょうもない実験を、この実験オタクが…』
ん、篠原さん?
『おお、月見里か、この機械はこのように声に出さず頭で考えるだけで会話出来るというだけの機械だ。』
…なんかよくしゃべるね。
『私は口で話すより頭で考えた方が楽でいい、この馬鹿親にも聞こえず会話できるからな』
でもこの機械は凄いと思うよ!
……少し
「――という私の発見を生かし作り出したのがこの機械なんだ!すごいだろ!?」
「あ、はい」
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