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「さらに私はこれを改造した」
自慢げに語り出すおじさんは止まることを知らない。
もう6:30だし帰りたいな…
「なんと中身が入れ替わる仕組みを開発した!……初機動だけど」
「え?最後のほうよく聞こえないです…」
「まあ試してみた方が早い、ほれ」
レバーの右下のボタンをカチッとおじさんが押すと同時に辺りがパッと暗くなる。
「ん…?停電?」
「動くな2人とも、すぐに自動予備電力が作動する」
まあ辺りが真っ暗だし動かない事が得策かな。
篠原さん大丈夫?
『…………』
篠原さん?
「おお、電気がつくぞ」
おじさんの声と同時に辺りがチカチカと明かりを取り戻す。
はぁ…
結構危なっかしいおじさんだな。
「篠原さん大丈……夫!?」
「ああ、途中からお前の声が聞こえず心配したぞ」
「……篠原さん?」
「なんだ?月見里……!!」
……驚いた。
自分の意志とは別に動き話す自分が目の前に。
じゃあ僕は一体誰に…
「何故私が目の前にいる!?」
「やっぱり篠原さんの身体か……」
愕然とした2人を別に喜ぶ篠原 勉(48)。
「私は天才だ!一発で成功してしまうとは!!」
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