第01話『問題だらけの事情』

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「それでは明日の朝にむかえにくる。」 「なるべく早く…」 「わかった」 篠原さんは僕の家に帰って行った。 さて、 僕は今から何をすれば… 「流香~ご飯作って」 「……おじさん僕は篠原さんじゃないです」 「もうどっちでも良いから早く作ってー」 ソファーにぐったり寝そべって話すおじさん。 篠原さんの性格が真面目なのが分かったかも… 「僕、料理とかあまり作った事ないですから文句言わないでくださいね!」 「は~い♪」 本当に天才科学者なのかこの人。 ――キッチンで格闘すること30分。 味は保障は出来ないが、調理本を見ながら作ったし確かなはず…… 「おじさんできましたよ!」 「もう腹が減って死にかけた…」 「それだけ話せれば大丈夫です」 おじさんを食卓まで引きずり椅子に座らせる。 篠原さんの身体って意外に力強いな。 鍛えたりしてたのかな? 「流香はしー」 「ああ…ハイハイ」 「いただきまーす」 勢いよく料理を口に含むおじさん。 美味しいのかな…? 「おじさん味の方は……?」 「美味い!こんな飯を食べるのはいつぶりか……」 ガツガツと僕が作った料理を食べてくれた。 …ちょっと嬉しいかも。 「いつぶりって篠原さん料理下手なんですか?」 「ああ、そもそも作らん」 「…えっ」 「いやーやっぱり女の子は料理ができないとねー」 笑顔でご飯を平らげるおじさん。 篠原さん今まで何を食べてたんだ…
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