銀の雨が降る夜に君を想う

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暗い空からコンクリートへ 霙混じりの雨が降る 白い風が私を通り抜けて 赤い傘を揺らした 目の前には銀の雨が降る 寒いから君に触れたい 君の空にもきっと銀の雨 何もいらないから傍にいて 疲れての帰り道では 車のライトが眩しく行き過ぎる コンクリートの足音を静かに飾るのは 空間を溜めそうな銀の雨 白い風が木々から白い霧を生んだ 寒いから君に触れて欲しい 君ももしかしたら寒いかもしれない 何もいらないから傍にいたい 欲しい物は他にはないよ ただ君が居ればいい
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