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9月某日
僕は自動車学校に通いながら、空いた日に農家でアルバイトをしていた。そのアルバイトで、6月頃知り合った人とこの月に偶然、再会することとなった。
そこで話したのは、その人(以後カツさん)の本業の話。カツさんは土木、橋梁鍛冶屋の社長さんをしている方らしく、若い子をアルバイトでよく雇っているとのことでした。
時給は1,000円、日当8,000円!
僕はそういうお金の話に珍しくがっつきました。だって農家の仕事はキツい割りに給料は地元の最低賃金程度なんですから。当時の僕は、少々その時給の安さにうんざりし始めていたし、お金も欲しくなっていた。
僕はその日の内に、カツさんの名刺をもらい、自動車学校を卒業し、免許を取ったらカツさんの元で働きたいという口約束をした。
僕は、カツさんのやってる仕事が農家以上にキツいんじゃないかと予感していた。
だから、名刺こそもらったものの、まだ本当にやれるのか不安で一杯だった。
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