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「喋らないんじゃなくて喋れないだけやねんけど、ははは」 はははじゃないやろ 喋れないじゃなくて喋りたくないの間違いやろ ただ遊びすぎて女がめんどくさくなったとかそんなとこだろ!! 「ほんと真面目っすね~」 だからチャラ男騙されてるって!!! そんな外面に騙されてるチャラ男に若干イライラしながら 歩いてると啓子が近寄って来て 「どれがいい??」 どれも良くないわ てか帰りてーよ なんて思いながら 『あんま分からへん』 と苦笑いを浮かべる 「眼鏡はオトしにくいだろうし、チャラ男は見た目通りチャラかったから、狙うならスポーツマンやで」 スポーツマンねぇ 嫌いじゃないけど若干重い場合があるんだよねぇ~ それにこのスポーツマン私じゃなくて啓子に興味があるのがバレバレ でも彼氏持ちの啓子は興味なし まぁ別にいいんだけど このめんどくさい状況を抜け出したくて 『とりあえず、私トイレ行ってくる』 とトイレに行くフリをしてタバコを吸いにきた はぁ~めんどくさい つーか浴衣ダルイ 歩きにくいし 暑いし 『早く帰ってコレ脱ぎたい』 と呟くと 「フッ、脱げば」 聞こえてきた方に顔を向けるとニヤニヤしながら村田真人が見てた 『脱がない』 「あっそ、てかお前早よかえれよ」 『帰りたいけど、友達が私の男見つけるまで帰れそうにない』 「あー、啓子ちゃんね。悠斗に持ち帰らせよか??」 『どっち??』 「スポーツマン、狙ってんであいつ」 『バレバレ、てか啓子彼氏持ちだからオチひんで』 「マジかよ、なら何でナンパに..,.. あ~お前の男探しやっやっけ??」 『そう』 「あ~、じゃあ俺がお前持ち帰ったるわ」 はっ?? 何故に??? てか私はあんたから逃げたいんだけど???
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