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ふとその女の人がこちらに気付き、トレーとトングを持って歩いてくる。 「…あのぉ。」 女の人は大学生くらいだろうか。 トングをぱちぱちと子供のように鳴らしながら上目づかいで僕を見上げる。 「オススメのパン、ありますか?」 「オススメ…かぁ。そうだな、甘いのは好きですか?」 「はい!甘党なんで。」 少し可笑しくなった僕は、揚げたてのドーナツやメロンパンを勧めた。
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