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デコレーションされた、小さなブッシュドノエル。 それはあまりにも可愛らしくて、食べるのが勿体ないほどだった。 母親にでもあげようと蓋を閉じたが、姉の意地悪な顔が浮かんだ。 「…。」 志保に連絡してみようか。 でもそれはまた志保を傷つけることになる。 ディスプレイをタッチする手が止まる。 ………夏美は。
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