ようこそ未定学園へ

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        ◆ ぼんやり窓の外を見つめながらつぶやく。 隣の席には誰も座っていない。 他の誰にも聞こえやしない。 そもそも誰かに聞かれたところで脈絡の無い言葉に意味は宿らない。 脈絡の無い言葉は中空に浮かんで消える。 それそのものが存在していなかったかのように。 通り過ぎる木々の中に置き捨て、忘れ去られた看板のようだ。
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