ぷろろーぐ的な何かのはず…

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 五月晴れだった。 とあるどこにでもでもあるような公立高校では、今日が始業式だったらしく、まだ午前中ながら生徒の大半は下校していた。 そんな中と、誰も居なくなった廊下では、男達の叫び声が響いていた。 「くそぉがぁぁぁぁ――」 『待て!異端者が!大人しく粛正されろ!』 『我らが、舞ちゃんをたぶらかした罪は重いぞ!』 『くたばれ如月ぃぃぃい!』 『ヒャッハー!コロスコロスコロスコロスゥ』 追われている方の男子生徒こと、如月 仁(きさらぎ じん)は一人思った。 (どうしてこうなった…。)  ―――――――――――――――――――――――― ―――――― ――― ―
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