ヤンな姉妹は幼馴染み

＃１、二人のヤン娘な幼馴染み

世の中には理解し難い物事って、多々あると思う訳だ。

例えば、二人の姉妹で全然性格が違ったり、俺に彼女がいなかったり等々。

今から俺が話すのは、俺と二人の幼馴染みの物語なんだけど、この幼馴染みってのが実に大変な二人なのだ。

一人は髪を金髪に染め、辺りの学校にまで名前を知られるヤンキーで、もう一人は、大人しくて、真面目なんだが、どこか様子がおかしく、俺をずっと見ている女の子。

この二人、姉妹なのだから、にわかには信じがたい。

そんな二人の共通点は、俺によくくっついてくること。

まぁ、昔からよく一緒にいる幼馴染みなんだから仕方がないかも知れないが、如何せん、そのせいもあって、俺には彼女というものがいた試しがない。

……言うな。わかっている。

言い訳してもいいじゃないか。