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コンビニで暇を潰していると、ポケットに入れていたブルー端末が震えた。怪人が現れたらしい。誰も居ない場所へ移動する。
「変身」
言葉に反応したブルー端末から光が放たれ、一瞬にしてヒーロースーツを着用した。左腕に装着されたブルー端末を確認する。怪人が現れた場所は今自分が居る場所からそう遠くは無かった。
「はぁ……行くか」
全く気が乗らないがとりあえず怪人の元へ飛んで行った。空からだと砂煙が舞っているのが良く見える。
黄色い光線が空を裂く様に放たれた。イエローが先に到着し、怪人の相手をしているようだ。イエローは雷のヒーローパワーを宿しているので、放つ光線は電気を帯びている。
俺は空のヒーローパワーを持っているため、空気を使って攻撃が出来る。故に空も飛べてしまう。
イエローの攻撃が当たらない所に降り立ち、辺りに逃げ遅れた人が居ないか確認をした。すると木の影に男の子が体を丸めて隠れているのを発見した。
あの場所だとイエローの光線が余裕で当たってしまう。救助に向かっていると、イエローが男の子の隠れている木に向かって光線を放った。
「くそが!」
両手からパワーを放ち、イエロー光線によって吹き飛んで来る木々が男の子に当たる前に弾き飛ばした。そして回避が間に合わない俺は男の子に覆い被り、弾き飛ばせなかった木々とイエロー光線をヒーローパワー全開にして体で受け止めた。
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