対タータカン

5/16
前へ
/221ページ
次へ
 っていうか何なんだこの状況は。イーマンも全く片付いていない。ヒーロー四色が居ながら数が減っていないってどういう事だ。 「よおし! 五人揃った俺達の真の力を見せてやる!」  各々が気合いを入れ、物凄い早さでイーマンを倒して行く。倒せる癖にわざと手を抜いて戦っていたという事か?この四色はふざけているのだろうか。  虫の居所が悪い俺は憂さ晴らしの為にいつもよりも力を込めてイーマン殴り飛ばし、蹴り飛ばして行く。 「ブルーも気合いが入っているな!」 「私だって!」  殴り飛ばしてしまいたい衝動に駆られ、イーマンを倒している勢いで四色を殴り飛ばそうとしたが、上手く避けられ未遂で終わった。 「イーマンはもういないぞ! 後はお前だけだ! タータカン!」 「覚悟しなさい!」  レッドとアクアが並びその両隣りにイエローとグリーンが並ぶ。俺は少し離れて並んだ。いちいち整列する意味は何だ。……まさかテレビ映りを気にしてなのか?あり得ない話では無い。  タータカンが大きな翼を広げ飛び上がる。翼を羽ばたかせる度に、羽が刃となってヒーローに降り注ぐ。それに当たらない様に避けるが、俺以外の四色は避けきれずに思い切り攻撃を受けていた。
/221ページ

最初のコメントを投稿しよう!

351人が本棚に入れています
本棚に追加