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「ちっ……」
ギリギリ当たらなかったらしい。しぶとい奴らだ。これもヒーローパワーが関係しているのだろうか。
誰と戦っているのかと疑問が過るが深く考えず、ヒーローの元へと戻った。
「ブルー! 大丈夫か!?」
「もう! 一人で無茶しないで!」
「心配させんなよブルー!」
「無事で良かった……」
周りに集まり一喜一憂する四色を無視し、土埃の中にいるタータカンへ視線を向ける。あれだけでは流石に大爆発は起こさなかったか……。
タータカンはゆっくりと体を起こした。それを見た四色はそれぞれ気合いを入れる。
「なっ! まだ倒れないだと! 皆、今がチャンスだ!」
「ええ!」
「しぶとい奴だ!」
「よし!」
「ふっ……」
チャンスなんていくらでもあっただろうに、明らかに弱ってる所を攻めるのか。思わず笑ってしまった。それぞれの武器をレッドの武器に重ね、ヒーローパワーを集中させる。
「くらえ! ミラクルトルネード!」
顔を上げたタータカンは逃げる事が出来ず、ミラクルトルネードが直撃。そして大爆発が起こる。……はずが大爆発はおこらず、ミラクルトルネードと共にタータカンは遥か彼方へと吹き飛んで行った。
「正義は勝つ!」
いや疑問を持てよとツッコミを入れそうになるが、体が勝手に勝利のポーズを決めた。そしてヒーロー五色は秘密基地へ転送された。
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