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対フヘンナ ニチジョウ
憂鬱だ。毎日同じ事の繰り返しで何一つ変わらない。今だってわらわらと怪人の元から捨て身で向かってくるイーマンを、ヒーローに変身した俺達が次から次へと倒して行く。
今日の怪人はオクトペイジー。彼とは六度目の手合わせになる。タコの遺伝子を色々改造して作られたオクトペイジーは、背中から生えた手か足か分からない物を忙しなく動かしている。
イーマンが大方片付いた頃を見計らってオクトペイジーが動き出す。これも毎度お決まりだ。何故イーマンを相手にしている時に攻めて来ないのか分からない。ご丁寧に待つ必要なんて無いのに。
オクトペイジーの攻撃を上手く、というか攻撃パターンは毎回同じなので簡単にかわしていく。だが大技はかわす事が出来ず、仕方なく受け入れて俺達ヒーローは吹き飛んだ。
「くそ!」
「大丈夫かみんな!?」
「大丈夫よ!」
「倍返しにしてやるよ!」
そう言ってヒーロー達は立ち上がり、怪人オクトペイジーに立ち向かう。勿論、俺もその中に居る。仮面を付けているので表情は他人に見えないが、皆はオクトペイジーを鋭い眼光で睨み付けているだろう。だが俺はそもそもオクトペイジー自体見ていない。
それから嫌々ポーズを決め、嫌々セリフを言い、嫌々パワーを武器に込めてそれをオクトペイジーに放った。
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