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橋の中央に人が立っているのだけはわかった。
姉との距離は結構離れていて、他に人の気配がない。
「ねぇ。君、さっきから下向いてるね。」
ほら、声が低くて男の人…って、今のは誰に言ったんだろう。
独り言ならやけに大きかった。
「君に言ってるんだけど。」
周りを見た。
人がいない。
これはまさしくあたしに投げかけられた言葉だった。
しかし、あたしは無視をした。
彼は鯉にどら焼きをあげていた。
色々と突っ込みどころ満載だが、まぁなんとも変な人だった。
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