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平日久しぶりに休暇を貰えたらしい姉があたしの自室に乗り込んできた。
足音をドンドンと怪獣のように鳴らしながら、今にも我慢の限界だと言わんばかりにあたしに喝を入れる。
「那智!あんたまだ学校行く気にならないわけ!?久しぶりの休暇だったのに担任からの電話で一気にテンション下がっちゃったじゃない!!」
「…。」
「全く1日中引きこもって!!明日から学校へ行きなさい!!無理言って休暇を明日まで延ばして貰うから、引っ張ってでも連れて行くからね!!」
「…。」
言いたいことだけペラペラ並べて去っていく。
姉はその癖が抜けていないのか、少し自己中心的かもしれない。
人の意見を聞く気もない。
結局反論せずに流れたわけだが…、この流れからいくと明日は学校に行くことになるらしい。
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