10人が本棚に入れています
本棚に追加
/160ページ
後ろを振り返る
誰もいない
宮路「……」
いるはずがない
父は寄合
母はバイトの巫女さんの面接をしている
宮路「神楽……会いたい……会いたい!」
神棚の下の壁に両手を叩きつける
宮路「神楽……いるんだろ……いるって返事をしてくれ!!」
更に壁を強く叩く
宮路「こんなんでさよならは嫌だ!!俺はお前に一目惚れしていたんだ!!けど嫌われるのが怖かったんだ!一緒に御飯食べたり通学も楽しかった!初めて好きになった女性に嫌われたくなかった!けど本当に俺の事が好きなのか疑ってた!お前を本当に好きだったのに……!!」
壁を叩きつけているうちに出血した
小指の爪が割れていた
けどまだ壁を叩きつけている
宮路「神楽!神楽!神楽!御願いだから帰ってきてくれ!お前が好きなんだ!御願いだから……」
その場に泣き崩れた
宮路「……神楽……会いたいよ!」
涙が止まらない
宮路「神楽らぁぁ!!」
再び壁を叩きつけようとした
パシッ!
神楽「宮路さん……もぅやめて」
最初のコメントを投稿しよう!