家族と

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夜 式を起こし夜の温泉街に出た 宮路「なんか風情があっていいね 」 式「そうだね」 タッタッタッタ 女「庵さん……庵さん!!」 ガシ! 宮路「うお!?」 いきなり後ろから抱きつかれた 式「弟!?」 宮路「あんただれ!?」 女「庵!庵!」 宮路「俺庵じゃねぇし!!」 女「庵!会いたかった!!」 宮路「あの……あなた誰?」 女「…………いきなりすみません……本当に庵じゃないんですね?」 宮路「違うよ、俺は宮路。あの……庵って人誰?」 女「あたしの恋人だった人です」 宮路「恋人だった人?」 女「去年交通事故に巻き込まれてなくなったんです」 宮路「亡くなったの知ってて……抱きついたと」 女「すみませんあまりに似てたもんで!」 宮路「そんなに?」 女「はい、あたしあの人の事忘れられなくて……」 式「覚悟は出来ているか?」 式は懐刀をだした 宮路「姉さんなに持ってきてるの!?」 式「弟は大事な人を持っている。その人と結ばれる前に汚れをつけさせるのは姉の私が許さない!」 宮路「姉さん大袈裟!!」
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