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頬を擦り合わせた夜
そのまま神楽の胸の中で眠ってしまった
翌朝
布団にいた
式「宮路ちょっと」
宮路「ん?」
神棚がある部屋に呼ばれた
式「この傷なんの跡か知らないか?」
壁に刻まれた傷
神楽に素直になれず意地をはって別れた時両手を壁に叩きつけ
血が出るまで引っかいたあとだ
宮路「まだ残ってたんだ……」
わずかに赤く残った自分の血
壁に両手をつけた
宮路(あの時神楽が来なかったらどうしてたかな……)
神楽「宮路さん」
そう言って君は戻って来てくれた
宮路「神楽との思い出の傷さ」
式「ふぅん」
宮路「……」
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