濡れた髪

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神楽のインタビューが始まった 神楽はミスの証の冠を外した 会場がざわめく 神楽「素晴らしい賞をありがとうございます。あたしはあたしは……」 声が震える 神楽「ミスの称号いりません!あたしは愛する人の側にいたい!愛する人と見つめあい、喧嘩したり、一緒に笑顔を分かちあいたい!あたしは宮路さんの側にいたい!それが出来ないならミスなんていらない!」 神楽も我慢の限界だった ミスというだけで今までの日常が壊されるのが我慢出来なかった 神楽「宮路さん!今そばに行きます!」 すでに宮路は体育館を出た後 神楽は着物のまま体育館を飛び出した 会場は騒然となった 主役が消えたのだから当然だ 宮路「バカだよな……俺、止めれたのに止めれなかった」 神社で休憩する 身体はびしょ濡れだ 宮路「神楽今頃インタビューやら写真撮影されてるんだろうな」 浮かぶのは何故か神楽の笑顔でなく最近みた神楽の悲しい顔
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