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宮路(俺の足はいったい)
数日痛みに悩まされた
神楽に悟られぬように無理した
父「宮路ちょっと」
宮路「ん?なに?」
父が部屋に呼んだ
母、神楽、玲、式もいた
宮路「あの…なに?」
父「…お前は俺の後を継ぐのは無理だ」
宮路「何故!?」
父「ここ数日お前の様子がおかしくてな。神楽ちゃんにちょっと協力してもらってた」
宮路「え…」
父「膝の痛みだろ。わかってたよ。母さんに頼んで色々調べてもらったが…頻繁に再発する。神主に膝痛は致命的、無理だと判断した」
宮路「待てよ…そうしたらだれが後を」
父「宮路、お前達は静かに暮らせ。私の代で終わらせる」
式「お父さん…」
父「息子達に無用な苦労はさせたくない。神主なるための修行はさせた。だが痛みに耐え苦痛との戦いにしてはならんのだ」
宮路「母さんはそれでいいの?」
母「…」
静かに頷く
父「しばらくは式が後を継ぐ。だが式もいつ婿をとるかはわからない。婿が神社と無縁ならなおさら後を継ぐのは無理だ」
宮路「姉さん…」
式「でもね、姉さんは宮路の為じゃなくて」
父「黙ってなさい」
父が遮った
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