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学校
宮路「あ~早く姉さんに会いたいな」
幸村「相変わらず姉さん好きだね」
宮路「あぁ、血は繋がってないけど大事な姉さんだからね」
幸村「そうだよな。お前はそういうの大事にするもんな」
神楽「あの……血は繋がってないって……」
宮路「姉さんは俺が産まれる前養護施設にいたんだ。名家の寺の生まれだったんだけど両親が姉さん残してガンで死んで施設に入れられたんだ。事情知った父さんが母さんを説得して引き取ったんだ」
神楽「そうだったんですか……ツラい過去があるんですね」
宮路「でも姉さんは強いよ。ツラいからこそ強く生きて幸せを掴んだ時の喜びは大きいってよく言ってたから」
幸村「お前の姉さんは羨ましいよ。俺も強くなりたい」
宮路「なぁ幸村」
幸村「ん?」
宮路「人ってさ、どのくらいツラい想いをしたら強くなれるのかな」
幸村「わからない、ただ無理してツラい想いをする必要はないと思う」
宮路「そうだな」
三人は夏の空を見上げた
徐々に秋が近づいていた
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