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なんとかこらえて話す
それは自分の気持ちに嘘をついてでも伝えたい事
宮路「俺は姉さんに……幸せになってもらいたい」
式「宮路、だったら目をつぶってくれないか?」
宮路「うん」
式は宮路の頬にキスをした
宮路「姉さん……」
式「宮路、あたしはもう幸せ。だからお前も幸せを楽しめ、いいな?」
宮路「うん」
ガチャン!
宮路&式「!?」
神楽「す、すみません!」
神楽が慌てて走り去った
神楽は夕食が出来た為二人を呼びにきていた
お茶を持ってきたが式が宮路にキスをした所を見てしまった
宮路「神楽待って!」
宮路は神楽を追いかけた
式「宮路…………あたしは本当はお前の事が…………好きだ」
届かない声
届かなくていい
血は繋がっていなくても宮路と式は姉と弟の存在
愛し合う事は許されない
式は空を見上げ涙を必死に隠した
もし縁組じゃなかったらきっと宮路を神楽から奪おうとしただろう。
けど法律という壁が立ち塞がる
それに宮路が自分以外の女性を愛したのなら今は退くしかない
だって宮路は弟なのだから
たった一人の血以上の何かで繋がれた大事な弟だから
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