巫女さん

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宮路「ふぅ、終わった」 神楽「宮路さん、はい」 神楽はタオルを渡した 宮路は無言で受け取った 神楽を見つめたまま動かない 神楽の黒い瞳、綺麗だが癒される顔に目を奪われていた 神楽「どうかしましたか?」 神楽が首を傾げた その姿も可愛かった。顔が赤くなるのが分かった 神楽「顔が赤いですよ。熱大丈夫ですか?」 神楽の顔が近付く 宮路「ちょっとお風呂に行ってくる!」 あわてて風呂場に駆け込んだ 心臓が激しく動いている いくら深呼吸しても収まらない 宮路(落ち着け俺、相手は巫女さんだ。うん……) お風呂に入り夜空を見上げた 宮路(神楽ちゃん…………) 風呂場は室内と露天の2つあり天然温泉である この地域一帯が温泉が湧き出ており周りの家の大半が天然温泉である 宮路「…………」 お風呂から上がり布団へ 神楽がそばに座った 宮路「ねぇ、横にならないの?」 神楽「あたしは寝なくても大丈夫ですから」 宮路「え?じゃあお前今まで寝たことないのか?」 神楽は静かに頷いた 神楽「あたしには寝るという行為は関係ないですから」 宮路「そう……なんだ……」 そのまま眠りについた 翌朝 変わらない日常だ 二週間似た感じに毎日が過ぎていった この頃から何か我慢できなくなる違和感がこみ上げどうしようもなくなりつまらないミスをするようになっていた
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