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式「あたしは御神に許しを得なければならないのだ」
宮路「このままやってたら姉さん死んじゃうよ!」
式「あたしはお前の為なら命を差し出そう」
宮路「姉さんがいない世の中なんていやだ!玲は大丈夫だって神楽も言ってた!姉さんは誰も殺してないよ!」
式「それでもあたしはやらなくてはならない」
父「式、それは違う。お前のやっている行為こそ許されるべきではない」
宮路「親父!なぜ!」
父「たしかにあれは御神刀にとって好ましくない使い方だ。だが御神刀は人の生き血を浴びぬ限り汚れはしない。お前が玲を差した時肉の感触はあったか?」
式「いや……何も、ただ空を斬った感覚しか」
父「みよ、御神刀は変わらぬ光を放っている」
刀を抜く。刃が月の光りに反射している
父「さぁ、家に帰ろう」
式「父さん……」
差し出された手
式「父さん!」
式は父に泣きついた
宮路(帰るか)
そっと家に帰る
母「宮路おかえり」
宮路「ただいま」
母「ご飯どうする?」
宮路「う~ん……風呂に入りながら考える」
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