夏祭り

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祭りも終盤をむかえ、神主さんが挨拶をしていた。 二人も鳥居を抜け、家に向かっていた。 「ごめん、祐ちゃん!先帰ってて」 母は急にそんなことを言った。 嫌だ、そう言うつもりだった。 一緒に帰ると、そう言うつもりだった。 母は顔を引き締め、 「帰りなさい…」 そう言って私の背中を軽く押した。
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