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何だかんだで中学生になった。
お母さんはいても、ママはもう何処にもいない。
小学校は、気持ちを入れ替えるために無理を言って転校した。
それでも何となく、昔のようにわいわいとしなくなった。
もちろん、家族が死んだのだから当たり前なのかもしれない。
しかし、幼い私はただ、知っている周りの人が死ぬのは嫌だ、という自己中心的な考えだった。
こういうのはただの弱さ。
分かってはいたものの、もうどうすることも出来なかった。
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