54人が本棚に入れています
本棚に追加
「総理!? そんな……」
畑山は絶句し、頭を抱え、うなだれる。
「御堂さん、気にすることはない。あなたの判断は正しいんですよ。副作用があるとはいえ、奇跡のような薬を開発し、生き抜くために淘汰する。それを理解できない、聖人君子の如き、理想論を信じる愚か者など捨て置くべきです」
藤川が畑山を一瞥する。
それを見た大山が失笑する……が、そんな大山に対しても、藤川は悪態を吐く。
「気にするような外見でもないくせに、薬を否定する老いぼれのクソ爺など放っておけばいい」
「……っ、くそ餓鬼!」
大山が鬼の形相で、藤川に目を剥く。
最初のコメントを投稿しよう!