54人が本棚に入れています
本棚に追加
一週間後、御堂の元には閣僚全員が集まっていた。
但し、御堂の案に賛同したわけではなかった。
御堂に総理辞職を迫りに来たのだ。
その先頭に立っていたのは盟友、畑山だった。
御堂は素直にそれを受け入れ辞職、その後、政界そのものから去った。
そして今、御堂は過激派反政府組織“新自由民政党”の党首、“新人類”のリーダーとして政府に追われる立場となった。
傍らには阿修羅の如く、左に三本、右に三本、計六本の腕を生やした副党首、副リーダーの藤川が相変わらず冷然とした表情で付き従っていた。
最初のコメントを投稿しよう!