《 二 》

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一週間後、御堂の元には閣僚全員が集まっていた。 但し、御堂の案に賛同したわけではなかった。 御堂に総理辞職を迫りに来たのだ。 その先頭に立っていたのは盟友、畑山だった。 御堂は素直にそれを受け入れ辞職、その後、政界そのものから去った。 そして今、御堂は過激派反政府組織“新自由民政党”の党首、“新人類”のリーダーとして政府に追われる立場となった。 傍らには阿修羅の如く、左に三本、右に三本、計六本の腕を生やした副党首、副リーダーの藤川が相変わらず冷然とした表情で付き従っていた。
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