2年のあの頃

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真司とわかれ、俺と川合は購買から戻り、教室で向田さんと昼飯を食べている。 話を聞くとやっぱり面白い人らしい。 大分にいた中学時代には、ちょっとしたイジメを受けたりと、若いながら踏んだり蹴ったりの人生を送っている人ということもわかった。 ただ、イジメられてる人を助けたりと、正義感も意外と強いらしい。 莉「偽善だけどね。」 俊「悲観的だなぁ笑」 川「大分のどこ? 市内なら俺行ったことあるよ。」 莉「市内だよ! 意外と栄えてるのがちょっぴり自慢!笑」 俊「所在地はどこもあんま変わらないって。 田舎のほうが俺は好きだけどね。」 莉「都会に住んでるから言えるんだよそれ笑 田舎住んでみれば都会憧れるから。」 俊「そんなもんなのかー。」 3人で会話していると、すぐ部活の時間になった。 俺らはゴミをゴミ箱に捨てて、シャツとバスパンの入ったエナメルを背負った。 俊「いきなり話しまくってすまんな。 仮入部頑張れよ。」 莉「ううん! 嬉しかったよ! 俊樹くんと川合くんも頑張ってね!」 2人で返事の代わりに頷いて、教室から出ていった。 誘っといて先に行くのは申し訳ないと思ったが、クラスの女子たちが向田さんに話しかけているのを見て少し安心した。 川「1年何人くるかな。」 俊「特に成績残してる学校じゃないしな。 10人くらいっしょ。」 話ながら部室へ向かった。
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