28人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
―翌日
俺はもう覚悟を決めて登校した。
普通のテンションで皆と絡み、普通に授業も受けた。
しかしその日はちょっと痛かった。
川合が休んだのだ。
あいつは寝坊をしたら遅刻しないで休むという方法をとるやつだ。
なんで頼んでおいて休むんだよバカ野郎!
助けてもらおうと思ったのに。
そんな思いを巡らせていると、時間は昼休みとなった。
しかし川合がいない。
向田さんはクラスの女子と弁当を食べている。
やつらと一緒に食べると逆効果な気もするし、一人で食べることにした。
「桜井くん珍しいじゃん?」
例のバド部の子2人とクラスの子1人の3人が斜め前の席から話しかけてきてくれた。
1人とは話したことないけど…。
俊「川合休みだからさー。 悲しいよ笑」
「あのグループは?」
例のグループだ。
俊「ゲームの話ばっかでついていけないから笑」
「確かにね笑 桜井くんはそういうイメージじゃない。」
俊「ゲームよりスポーツだからさっ! …って言っておいたら株あがるかな?笑」
「あがるね笑 でも自分で株あがるかなって言っちゃう素直さね笑」
俊「臭い言葉とか明らかに狙っていう言葉嫌いなの笑 」
「かっくいーっ笑 人気でるわけだ笑」
俊「やったー笑」
そんな話をしてても、変化はないぞ。
「そういえば、桜井くんって莉野ちゃん狙ってるの?笑」
小さい声で聞いてきた。
俊「よく聞かれるわ笑 狙ってたらあからさまにアピールはしないよ笑」
「そっかー。 てっきり狙ってるんだと思った!」
その時、例のグループが口を開いた。
「莉野ちゃああん!笑」
…
俺はすぐ反応した。
しかし呼んだ瞬間にやらかしたというような顔をして、それ以上続けなかった。
最初のコメントを投稿しよう!