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「また始まったね…」
バド部の女の子が小声で言ったのを聞き逃さなかった。
俺は斜め前の3人の輪の中に入り、聞き出すことにした。
俊「詳しく。」
「ど、どうしたの…? 顔怖いよ…。」
俊「あぁ、ごめん。 また始まったってどういうこと?」
「それね。 さっきのグループの男子たち、莉野ちゃんにイジメに近いことしてるの…。」
俊「なぜ止めない?」
「止めたいよ…。 でも女子の力じゃ辛いよ…。」
「でも今日は未遂だね。」
俊「… 本当か試すわ。 俺2組行くからイジメ始まったら教えにきてくれない?」
「わ、わかった。 まさかそのために今日ここに…?」
俊「まあ一応。 じゃあ。」
俺はクラスから出ていった。
「小さいのに大きいね。」
出ていくときに言ってくれた言葉を聞こえたのに聞き流した。
「莉野ちゃああん!笑」
その時が来た。
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