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グループの中の1人がまた胸ぐらを掴んできて、取っ組み合いの形になった。
「邪魔すんなや!」
そう言って殴りかかってきた。
クラスからもきゃあという声がした。
この時、1発喰らっておけば、あとあと楽ということでパンチを喰らったが、正直痛かった。
休む暇もなく蹴りを繰り出してくる。
これは止める。
そして反撃を始める。
俊「正当防衛だ。」
そう言って足を払い、バランスを失った相手を投げ飛ばす。
「痛って…」
倒れているやつの上から胸ぐらを掴んで揺さぶる。
俊「二度とやるんじゃねぇ。 次はねぇぞ。」
「くそっ…」
抵抗するが、立ち上がらせない。
その時、後ろから誰かに押さえられた。
グループの違うやつだ。
俊「あー邪魔くせえなあ!」
倒れているやつの横に軽く寝かせた。
俊「お前ら次は無いっつったよな…」
殴る。
そう決めて構えた瞬間、手を押さえられた。
向田さんだった。
莉「だめ!」
悲しい顔をしていた。
俺は殴るのをやめて自分の席に戻った。
イジメグループは、向田さんに謝りはしなかったものの、無言で破れたノートをテープで貼り付けて返していた。
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