2年のあの頃

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「桜井くん…。」 俊「あ、ありがとね教えてくれて。」 「殴られたの大丈夫なの?」 俊「大丈夫だよ笑 あれじゃ傷も出来ない。」 「そっか…。」 … 悪いことをしたわけではないが、さすがにこの場所にいるのが気まずくなり、机に伏せていた。 その時、声をかけられた。 莉「あ、あの…」 俊「ん、あぁ、大丈夫?」 莉「こっちのセリフ…」 俊「なんでだよ笑」 莉「でも…泣」 俊「え、おい… まじか…。」 莉「ありがとうございます…泣」 向田さんは泣きながらお礼を言ってきた。 なぜか悪いことをした気持ちになった。 俊「泣かないで。 なんかごめん。」 莉「謝らないでよ…泣」 その時、クラスの後ろのドアがあいた。 その気まずい空気を一変させた。 「きゃっ…//」 「かっこいい!」 女子たちが小声で騒いでいる。 敬祐だった。 敬「俊樹、古典の教科書貸して笑」 俊「ちょっと待って。 …ほい。」 敬「いや、ほいじゃないわ。 借りといてすまないけど。 お前女の子泣かせるのは最低だぞ。」 俊「いや、これは…」 莉「違うんです…!」 向田さんは顔をあげて説明する。 敬祐を見て少しびっくりして顔を伏せたのが、やっぱり女の子だなと思った。
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