28人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
「桜井くん…。」
俊「あ、ありがとね教えてくれて。」
「殴られたの大丈夫なの?」
俊「大丈夫だよ笑 あれじゃ傷も出来ない。」
「そっか…。」
…
悪いことをしたわけではないが、さすがにこの場所にいるのが気まずくなり、机に伏せていた。
その時、声をかけられた。
莉「あ、あの…」
俊「ん、あぁ、大丈夫?」
莉「こっちのセリフ…」
俊「なんでだよ笑」
莉「でも…泣」
俊「え、おい… まじか…。」
莉「ありがとうございます…泣」
向田さんは泣きながらお礼を言ってきた。
なぜか悪いことをした気持ちになった。
俊「泣かないで。 なんかごめん。」
莉「謝らないでよ…泣」
その時、クラスの後ろのドアがあいた。
その気まずい空気を一変させた。
「きゃっ…//」
「かっこいい!」
女子たちが小声で騒いでいる。
敬祐だった。
敬「俊樹、古典の教科書貸して笑」
俊「ちょっと待って。 …ほい。」
敬「いや、ほいじゃないわ。 借りといてすまないけど。 お前女の子泣かせるのは最低だぞ。」
俊「いや、これは…」
莉「違うんです…!」
向田さんは顔をあげて説明する。
敬祐を見て少しびっくりして顔を伏せたのが、やっぱり女の子だなと思った。
最初のコメントを投稿しよう!