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これから毎日どうしよう…などと考えていると教室に男子が数人入ってきた。
私はその中の一人に目を奪われてしまった…
一際目立つ高い身長、落ち着く低い声…そして無邪気な笑顔。
一目惚れ、というやつだ。
だんだん自分の鼓動が速くなっていくのがわかる…
元彼と別れてからは二次元にしか興味が無かったため、自分の感情に戸惑いを隠しきれなかった
「翔子…?」
「ふぇ…!?」
唐突に話しかけられて驚いた私は変な声を出してしまった…
とても恥ずかしい。
目の前では夏樹が吹き出しそうになりながら必死で耐えている…
「笑うなよ…!」
若干苛つきながらそう言うと、ごめんごめん…と手を合わせてきた。
「…でも翔子、顔赤いし…」
ニヤニヤしながら此方を見てくる夏樹…
数秒後、私が夏樹の頭を叩いたのは言うまでもない。
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