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先生の「静かにしなさい」という声で教室が静かになった。
「今から点呼をとります。呼ばれたら返事しろよ」
「一番…青山亮太!」
「はーい」
再び教室が騒がしくなってきた。
めんどくさそうに返事をする子もいれば、元気よく返事をする子…ふざける子と色々居る…。
そうこうしていると自分の番号が近づいてきた。
「37番、朝陽翔子」
「はい」
…とりあえず短く返事をしておく。
私の列はあっという間に終わり、隣の列に…
そして彼の番…
「22番、檜山康介」
「はい」
彼が返事をすると一瞬ざわつきが大きくなった気がした。
けれど私はそんな周りの声は入ってこなかった。
“檜山康介”ただそれだけが頭の中をぐるぐる回っていた。
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