51人が本棚に入れています
本棚に追加
「おはよう、お姉ちゃん。」
妹が椅子から立ち上がり明るく言った。
「おはよう、実依。今日から学校に行くの??」
真依がその質問をすると実依は突然暗くなった。
「…うん。あんまり休んでばっかりいると、みんなに心配かけちゃうから。」
真依はその質問をしたことを後悔した。
実依にこんな顔をさせたかった訳じゃない。
「そう…。体は大丈夫??」
真依が言うと実依はニッコリ笑って言った。
「うんっ!!体調はすごく良いの。だから、大丈夫。お姉ちゃんってば、心配性なんだから。」
真依は実依の顔を見てほっとした。
数日前に比べれば、顔色もすごくよくなった。
「実依、もうそろそろ時間じゃないの??」
台所から、母が顔をのぞかせながら言った。
実依は時計を確認すると、慌てて自分の部屋へ戻っていった。
最初のコメントを投稿しよう!