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食べ終えた真依は、食器を重ねると台所まで運んだ。 「実依…早く元気になるといいね。」 真依は、洗い物をしている母に言った。 「そうね。あの子は、体も強くないし…。真依、今度の休み何処かに連れていってあげて??じゃないと家から、出ないだろうから。」 母の言葉に真依は笑顔で頷いた。 「勿論そのつもり。あっ、あたしもそろそろ時間だ。」 真依は自分の部屋へ戻ると支度をした。 あの悪夢を家族に話す事はできない。 今の実依の前では、自分の悲しい顔は絶対みせてはいけない。 真依はそう思っていたから。 「お母さん、今日遅くなる!!」 真依は、リビングに座りテレビを見ている母に言った。 「どうして??この間、あんなことがあったばっかりじゃない。」 母は心配そうに真依を見つめた。 あんなこととは、電車事故の一件だろう。 「大丈夫。今日は友達と遊びに行くの。だから、心配しないで。タクシーで帰るようにするし。」 真依は笑顔を見せると、時計を確認し家をでた。
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